【教員インタビュー】大阪国際工科専門職大学准教授 岩﨑孝二先生

今回は大阪工科の教員方の中から、准教授の岩﨑孝二先生にインタビューを行う事が出来ました!

講師の立場ではなく准教授という立場から、大阪工科の中身やこれからの講義、今まで何をしてきたのかなどなど、私と先生のインタビューからお伝えすることが出来ればと思います!

 

岩﨑孝二先生について

 

岩﨑先生は、株式会社トーセにデザイナーとして入社され、実際にゲームの開発経験やそれ以外にも様々なエンターテインメントを作ってきた実務家教員の1人です!

大阪工科では主に2年次のCGアニメーションコースから3DCGの講義を担当してくださいます!

ゲーム機だけではなく様々なコンテンツを作ってきた1人の制作者として、そしてこれからは私達に様々な事を教えていただく教授の一人として、
どういう事をやってきて、これからどういう事を教えてくださるのかについてなど、様々な角度からインタビューを通してお伝えすることが出来ればと思います!

それでは、どうぞ!

 

岩﨑孝二先生インタビュー

―――今回はインタビューを受けていただきありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

 

岩﨑先生:はい、今日はよろしくお願いします。

 

先生とゲームについて

―――色々と聞きたい事があるんで早速質問していくんですけど、まず始めに先生って『ゲーム』するんですか?

 

岩﨑先生:僕?僕はゲームはねぇ……。最近はあんまりやってないかなぁ…。でも昔は結構やってたよ。特にプレステ1から2とか、あの辺が一番やってたかな。

僕が仕事を始めた時期がプレステが出て何年後かぐらいやったから、それぐらいが一番思い出深いかな。けど一番やったのはPSPかも。(笑)

 

―――じゃあどっちかって言うと学生時代にやっていたとかじゃなくて、仕事が始まった社会人時代に一番プレイしていたって事になるんですかね?

 

岩﨑先生:そう、一番やってたのは仕事が始まったぐらいの頃かな。シミュレーションゲームが好きで、その時はよくやってたかな。『信長の野望』とか、『三国志』とかをやってたっていう感じね。僕基本ゲームがあまり上手くないので…(笑)

 

――――なるほどですね。(笑)

 

岩﨑先生:やっぱりどんどんとゲームをプレイする時間が無くなってやらなくなったけど、ゲーム自体は好きよ。

 

『どやねこ』について

―――先生は大学の方では、1年生の講義を担当されてはいなかったと思うんですけど、大学以外での活動はやられてるんですよね?

 

 

岩﨑先生:前にも少し講義で話した気はするけど、今は『どやねこ』っていう猫のフィギュアを作っています。
今も3月の個展に合わせて、200体ぐらいは準備してます。今も作ってる…。(笑)

 

―――個展は、その『どやねこ』の展示会という事ですか?

岩﨑先生:ありがたい事に色々見てくださる人が多くて、3月の17日から22日まで、京都で展示会を行えることになったんよね。

あ、今フィギュアが大学にあるから、ちょっと持ってくるわ。

 

―――見せて頂けるなら是非、ありがとうございます!

 

※画像の掲載許可は頂いております。

 

―――僕が想像していたマスコット風のフィギュアとかじゃなくて、思っていたよりリアルっぽく猫なんですね。どうやって作ってるんですか?

 

岩﨑先生:実はフィギュア1匹1匹にモデルがいるんよね。それはインスタグラムの方で、有志の方に実際の猫の画像を送ってもらって、それをモデルとして作成してるんやけど。

実際の作り方としては、原型をシリコンで型取りし、そこにレジンを流してボディの素体を作り、そのボディをモデル猫の体形にあわせてパテなどで加工し、ペイントして『どやねこ』を作ってます。
1つ1つ加工しているので、まったく同じ形の猫というのはいません。

 

―――そんな『どやねこ』の活動はいつから始めてるんですか?

 

岩﨑先生:おおよそ4、5年前ぐらいから始めたかなぁ…。

この活動自体も仕事としてやってるわけじゃなくて、どちらかと言えば趣味の領域でやっているから、この活動を通して稼ごうとか、仕事にしようとも思ってないしね。

 

―――なるほど、では今はその活動と大阪工科の2つが主な活動になっていると?

 

岩﨑先生:うん、そうやね。この2つが今の活動の軸かなと思います。と言っても大学はこれからどんどん忙しくなっていくから、今と同じペースで続けていけるかわかないですけどね。(笑)

 

岩﨑先生の会社員時代について

―――ではここからは、これまでの先生の会社時代についてお話伺えればと思います。

 

岩﨑先生:はい、よろしくお願いします。

 

トーセに入るまで

―――まず始めになんですけど、先生が通っていた大学は芸大になるんですよね?

 

岩﨑先生:うん、そう。だからずっと絵ばっかり描いてたかな。

 

―――芸大では3Dのグラフィックなどを専攻などしていたんですか?

 

岩﨑先生:いやぁ…。僕らの時は3Dとかほとんどなくて…。だからホンマに絵しか描いてなかったですよ。

まあちょっとだけMacの、今みたいなノートパソコンじゃなくて大きなデスクトップのパソコンでほんのちょっとだけ触ったぐらいで、他には何もしてないかな。

だからほとんど手描きで絵ばっかり描いてました。

 

 ―――では、なぜトーセに入ろうと思ったんですか?

 

岩﨑先生:まあそもそも、僕は絵だけじゃなくて立体物を作っていたのもあって、立体の方もやりたかったというのもあったし、あるいは絵を描く仕事があればやりたいなっていう2つの気持ちがあったんですよ。

それで自分のやりたい事を決めていくと自ずとゲーム系とかそういう所になっていったんですよね。

それでいくつか会社を受けたんです。そこではメーカーとかも何個か送りはしたんですけど引っかからなくて、それで色々あって決めたのがトーセでしたね。

 

トーセに入ってから

―――なるほど…。それでトーセに入ってお仕事を始めていったと。
トーセではどういう事をされてきたんですか?

 

岩﨑先生:えーとね、トーセでやってたことっていうのは、まずは入ってプレイステーション、だからゲームの仕事から始めて、3Dパートからやってたかな?

あの当時、他の会社は分からんけど、トーセは所謂下請けなので、何でもやらなあかんというのがあったんですよ。
だから僕も3Dの制作をメインにしながら2Dもやったりとか、なんかそれこそ色々やらせてもらったかな。

プレイステーションとセガサターンもちょっとやったし、PS2とかも記憶にあるかな。
僕の仕事としては3Dの背景が主な仕事でしたね。

メインのキャラクターとかは発注先、クライアントさんが作ってる事が多かったから、僕らは背景の3Dみたいな感じで仕事をしてたかなーと思います。

だからほんとに色々、広く浅くをやっていたような気がします。モーションキャプチャ―関連とかも触ってたりとかしてたかなぁという感じですね。

 

―――なるほど、ありがとうございます。
教授の方々の前歴を見ると、どうしてもパブリッシャー側の会社に勤めていた方の方が多い気がしていて、だからデベロッパーとしての会社で主に勤めていた方にお話聞ける機会って、多分先生ぐらいしか思いつかない…(笑)

 

岩﨑先生:(笑)。確かにそうかもしれないね。

もちろん下請けって言うても、最近は3Dしかしない。とか、モーションだけしかしない。みたいな特化した会社さんも最近はあるみたいやけど、うちはなんでも「やりまーす」っていう感じだったんで。

言うたら“ゲームだけじゃない”会社で僕は働いていたんで。

それで言うと僕なんて、会社入った初期の初期はプリクラのフレーム書いてたよ。(笑)

 

―――(笑)。なるほど、そういう仕事も!

 

後はウェブサイト周りのデザインみたいなものもやってたなぁ…。
色の『トーン&マナー』っていうんやけど、そういう色の組み合わせみたいな仕事もやったりしてたし。

だからさっきも僕がしてきた仕事色々言ったと思うけど、そのどれもが仕事としては別物やったから。

そういう意味では色々な仕事が出来た、させてもらえたし、色々な仕事ができるっていうのはそれはそれで楽しかったかな。

 

デベロッパーとしての魅力・難しい所

―――ちなみになんですけど、制作会社の下請けの会社のイメージって、僕の中では『チェイサーゲーム』という漫画の内容が頭に残っているんですよ。

デベロッパーとしてゲーム制作をしていくんですけど、パブリッシャ―との仕事の間のズレとか、集団制作立ちはだかる問題とかに色々あって翻弄されていくクリエイター達…。みたいな漫画なんですけど、実際にデベロッパーとして働いていてそういう瞬間ってありましたか?

 

岩﨑先生:ああ、なるほど……。結論から言うとあったね。(笑)

 

――――(笑)

 

岩﨑先生:これは僕自身の経験やけど、擦り合わせの中でなかなか仕様は決まらない。でも締め切りはどんどんやってくる。だから仕事が一気に大変になったりとか。そういう経験はありましたよ。(笑)

まあ昔の話やから、今もこれが常にやってくるみたいなことはないと思うけど、制作会社の大変な所の1つではあると思っているよ。

 

―――話を聞いていて、どんな仕事も大変な所はあるんだなぁと思いましたね。(笑)

 

岩﨑先生:こういう時はやっぱり制作会社として大変ではある、もちろん大変ではあるんやけど、でも下請けの会社として「色々なメーカーを跨いで仕事ができる」っていうのは面白いし楽しい所の1つでもあると思ってて。

例えば有名ゲーム会社のAとBがあったとして、Aはシューティングゲームのタイトルが人気で、Bはストラテジーゲームのタイトルが人気だったとすると。

Aの会社と仕事をする時はAのシューティングの作品に関われて、そのAの作品に何かアイデア出しをすることも出来たり、一緒に仕事をしていて何か糧を得たりすることも出来るしね。

そしてBの会社のストラテジーゲームの作品にも関われて、Bの作品にも同じようにアイデアが採用される可能性とか、Bの会社と働くことでしか得られない物を得られる。

これはAの会社で働いている人にも、Bの会社で働いている人にもできない事だからね。AとB両方の会社と仕事をするチャンスがあって、両方の作品に関われる可能性っていうのは、トーセみたいな会社というか、こういう場じゃないとないのかなって思う

もちろん大変な事もそれなりにあるけど、これは大きな魅力の1つかな。

 

大阪工科について

大阪工科の印象

―――トーセで働いてきた先生が、なぜ大阪工科に来る事になったのか、きっかけなどあれば教えてほしいです。

 

岩﨑先生:

元々、前の会社(トーセ)で一緒に働いていた人が一時期、HAL(専門学校)の方で働いてたんよね。

その人が「新設大学で先生を探している」という話を聞いて、声をかけて下さって。んで僕は『どんな所なんだろう』『とりあえず話を聞いてみよう!』ぐらいの気持ちでこの大学の門を叩いたんよね。

 

―――なるほど、ちなみに教職の経験は?

 

岩﨑先生:ないですね。仕事をずっとやってきてこっちに来たから、教える仕事っていうのは初めての経験になるかな。

 

―――では、そんな大阪工科に来てみて先生が思った印象などあれば教えてください。

 

岩﨑先生:うん。割と『普通の大学』なのかなっていうのが今の僕の印象です。
ここで言う「普通の大学」というのは、専門授業だけでなく一般教養も授業できちんと教えてるという意味ですね。

これまでずっと会社で仕事をしてきた人間で大学で働いたことがなく、僕が通っていた大学も芸大(京都芸術大学 旧:京都造形芸術大学)っていう、普通の大学とは少しやる事が違う大学で過ごしてきたせいもあって、比較対象がほとんどないので、今の時点で「この大学のここが他と違う」とかそういうのは正直わからないですね。

 

―――岩﨑先生が芸大っていう少し特殊な環境で大学生活を行ってきたからっていうのもあるんですね。

 

岩﨑先生:うん。他の大学と比べたくても、自分が知っている比較対象がそこしかないからね。
まあ特色的には色々他の大学と違うところもあるんだと思うけど、中にいてみて何か特別変わってるって事はそんなに感じないよ。

 

面接官として

―――この大学の教員の方たちは、2期生の面接を担当される方も数多くいると思いますが、先生は担当されたんですか?

 

岩﨑先生:ああ、2期生の面接の試験官はね、1回だけかな。

 

―――よろしければ先生が面接官として見ていたポイントなんかあれば教えて頂ければと思います。

 

岩﨑先生:今年の2期生は面接を1回しか担当してないけど、会社時代には面接官を担当してたこともあるから、そういうところの経験を当てはめてる感じで見てましたね。

会社では「その人と一緒に会社で働けるかどうか」というところを見てました。

もちろん会社では作品の審査などもあるので一概には言えないんですが、もし仮に全く同じ作品を持ってきた2人がいたとして、どちらを選ぶかと言われれば「一緒に仕事をしていて楽しいか」どうかで選ぶと思います。

だから大学でも同じような形で受験に来てくれる学生さんたちを見ると思います。

大学で面接を行う際には、僕たちにもテストなんかの点数は知らされてないから、その時その場限りでその人を見る事しか僕たちにはできなかったし、「その人」でしか見てないし見れないので。

もし1例を挙げるとするなら、話していて“多分この子は賢い子なんだろうな”と思いつつも、けどどこか話している事が独りよがりな内容になっていたりとか、話していて他の人の事を悪口というか下げる様な印象を受ける子とか。

もちろん先生1人1人で見る場所や視点は全く違うので、あくまでも僕は今までの経験とか価値観から、この大学に合う学生というのはこういう子なのかなっていう思いで、少ない機会ではあったけど見てましたね。

 

研究について

―――先生はこの大学で研究もされていると聞きましたけど、どういった研究をされているんですか?

 

岩﨑先生:うん。まあ、一言で言うと「かわいい」を研究しています。

さっきの『どやねこ』の活動もそうなんですけど、かわいいものが好きなんですよね。例を挙げるならゆるキャラとか、ハローキティとか。

可愛いと思えるものって、どういう要素でそう思える様になってるのか、そのメカニズムみたいなものを研究したいとは思ってるんです。

例えばさっきの「どやねこ」も、どこかパーツがずれるだけで“なんか可愛くないなぁ”って感じる人もいるわけで、そういう小さなズレ1つでも人の感情の機微が決まったりする。
そういう風になぜなっているのかみたいなものを研究したいなって思ってます。

まあでも、学校の仕事も他にも色々あって、進みは遅くなってしまってるけどね。(笑)

 

―――私も先生がそんな研究をしてるとは思ってませんでしたが、さっきの『どやねこ』などを見たり研究の概要を少し聞いてみても、面白そうだなとは思いました。

 

岩﨑先生:そう?そう思ってくれるんやったら嬉しいですね。

 

講義と「CGアニメーションコース」について

担当される講義について

―――先生は1年生の講義を持っていませんでしたが、具体的には何をしていたんですか?

 

岩﨑先生:基本的には各授業のサブというか、お手伝いみたいなことをやってましたよ。
『CGデザイン基礎』とか、『デジタル映像制作Ⅰ』とかの講義にもいたの見たでしょ?

 

―――はい、その時はお世話になりました。(笑)

 

岩﨑先生:後は大学の裏方かな、事務とか少し違うかもしれないけど、まあ学生と関わる機会は各講義のお手伝いでぐらいしかなかったから、この1年間は関わりが薄かったのは残念かなと思います。

 

―――岩﨑先生は講義を担当されるご予定などは?

 

岩﨑先生:ああ、ありますよ。2年生の「CGアニメーションコース」からは僕も担当の講師として講義を行います。

 

―――その「CGアニメーションコース」と、先生が担当される講義について何か教えてもらえればと思います。

 

岩﨑先生:僕が講義を持つのは2年の前期やから、本当にもうすぐやね。(笑)

 

―――確かにそうですね。(笑)
ちなみにどういった事を教える予定なんですか?

 

岩﨑先生:内容は大まかやけど、『デジタル造形Ⅰ』と『デジタル造形Ⅱ』の延長にある感じやと思う。1年生の1年間でやってきた事を、2年の前期にまとめてギュギュっとやる感じ。

デジタル造形Ⅰではモデリング、デジタル造形Ⅱではアニメーションもやって、最終的には人型のモデリングを歩かせる所までやったと思うけど、僕の講義ではそれらを全部1人で作ってもらう。

1年生の時は完成形が決められてて、完成形に近づけていく形でCGを学んでもらったと思うけど、2年生では自分がキャラクターデザインから始めて、自分が作ったデザインに沿ってモデリングしてアニメーションをつけることで、動きのある映像を作ってもらう。

そういう感じの講義になると思います。

 

―――1年間でもあれだけ忙しくて大変講義だったのに、それを自分で1から全部やる…。想像するだけで大変そうですね。

 

岩﨑先生:実際かなり大変やとは思うし、これを半期でっていうのは相当スピード感を持ってやらないと無理だとは思います。けどやってもらいます。(笑)

だから春休みにはCGアニメーションコース参加者全員で補習なんかもやってもらって、スタートダッシュできるよう今サポートをしている所です。

ちなみに予定では2年後期にグループ制作と松本先生の講義が入って、3年生では今村先生が講義を行う…はず、です。(笑)

まだ決まり切ってない部分はあると思うけど、こういう感じでガンガンガンガンCGを作って触って技術を磨いてもらう。そのお手伝いが出来ればなと思っています。

 

『CGを学びたいです!』という学生に向けてのアドバイス

―――ちなみに、もし今から『CGを学びたいです!』という学生がいれば、どういうアドバイスをしますか?

 

岩﨑先生:う~ん……。そうやね、「色々な物を見ていてほしい」と思います。
色々というのは、本当に色々です。

例えば映像作品

最近だとそれこそほんとに色々なコンテンツが無料だったり、格安で見れる様になったりしてると思うから、“自分の見たい物しか見ない”って事が出来るし、それだけでも良いコンテンツがいっぱいあるから、満足できてしまう。だから他のコンテンツに興味・関心を向けられなかったり、向ける時間がない事もあると思うんだけど。

 

―――自分の興味・関心の手が届く所だけで、今はいくらでも楽しめてしまいますもんね。無料でクオリティの高いコンテンツもいっぱいありますし。

 

岩﨑先生:そうそう。だから、これも例えばだけどアクションだけじゃなくて他の映画も見てみようとか。今までアニメとか映画だけだったけど、ドラマも少し見てみようとか。
自分の興味・関心が無くても、意識して他のジャンルに手を伸ばしてみるっていうのも一つだと思うし、そういう行動が自分の中に蓄積されていくことで、何か作る機会が出来た時にきっと役に立つと思うから。

後は「アナログな物に触れてほしい」かな。

これも例えばだけど、旅行とかをスマホの画像で観光地とか旅館とかを調べて、画像を見て“行った気になる”とか。

やっぱり画像だと小さな画面の中に全てが写っていて、もちろん全体を把握するのには便利なんだけど、実際に行ってみると360度がその景色、自分の視界の外にも景色が広がっていて、寒かったのか暑かったのかの感覚とか、太陽の光とか。風の音とか。リアルな情報っていうのはやっぱりモノづくりをする上では大事なんじゃないかなと僕は今でも思ってます。

もちろんこれは1つの例だから、何も旅行に行けってわけじゃないけど、例えば一度スマートフォンを置いてみて、自分の目というアナログで物を見て触れて、感じてみるというのは自分が思っているよりも有意義なものなんじゃないかなと思います。

もちろん“見たい物をすぐ見れる・調べられる”っていうのは凄く便利だし、今や、なくてはならない物だし、そこを否定するつもりは全くないけどね。(笑)

 

―――今の話、1年前期の講義で「CGデザイン基礎」を担当していただいた松野先生とのインタビューでも、ほとんど同じようなことを言ってらっしゃってて、本当に凄くビックリしました。(笑)

 

岩﨑先生:え? そう? (笑)

 

―――正直少し鳥肌立ちましたね…。(笑)

 

これからの大阪工科の学生に向けて

―――講師の方々とは違って、准教授である岩﨑先生にはこれからもお世話になる事も多いと思いますが、最後にこれからの2期生3期生や、僕らに向けて何か一言あればお願いします。

 

岩﨑先生:もちろん技術や知識、経験なんかを身に付けて、自分のやりたい事・作りたい物を作れる様な人になってほしいというのはあります。

そのために僕らも精一杯サポートしますし、学びの方も最大限お手伝いします。

けど個人的には、例え卒業したとしても僕らが君たちの事を思い出して、「また会いたいなぁ」という思いにさせてくれる様な、そういう魅力的な思いを持って自分のやりたい事に向かって進める人に育ってほしいですし、そうなれる様これからも一緒に頑張っていけたらなと思います。

 

―――はい、ではこれでインタビューは以上になります!
色々とお話していただきありがとうございます!2年生も是非よろしくお願いします!

 

最後に

はい!いかがだったでしょうか。

今回インタビューでは初めて大阪工科の教授職に就かれている方をインタビューさせて頂きましたが、どういう考えで学生である私たちと接しているのか、どういう教えをこれからしていくのかなど、大阪工科の中にいる先生から色々なお話が聞けたと思います!

ちなみに『どやねこ』は、岩﨑先生ご夫婦で活動しておられるとのことです!
先生が「どやねこ」を制作し、奥様が猫の持っているカバン制作やSNS活動、展示会開催のプロデュースなどしておられます。

そんな岩﨑先生ご夫婦が活動している『どやねこ』につきましては、ホームページとインスタグラムの方により詳しく情報が載ってありますので、気になる方は是非チェックしてみてください!

改めて、岩﨑先生インタビューのご協力ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

 

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