大阪工科には、専門職大学という肩書の通り、専門的な知識を学ぶための講義もそうですが、大学として一般的な知識・教養を学ぶ講義もそれ以上に存在しています。
これは大学の名前だけ聞くと想像しずらいかもしれませんが、実際に見てもらう事で想像しやすくなると思います!
今回は大阪工科・デジタルエンタテインメント学科の1年前期科目を、3つのジャンルに分けて全てお伝えするので、是非見ていってください!
また、これら講義科目をもっと詳しく解説したブログ記事も近日中に公開予定です!是非お楽しみに!
※このブログを投稿した時点では、講義を担当してくださる教員方は全て大阪工科ホームページの教員紹介に名前を載せている方に限定してお伝えしています。随時追記等が入ると思いますので、ご理解のほどをよろしくお願いします。
大阪工科の教員紹介のページURLは、このブログの最後に貼ってありますので、是非ご覧ください。
講義科目①(一般教科)
講義科目①は、主に情報系の学部や、大阪工科の特徴が薄いと思われる科目をピックアップして選びました。皆さんには想像しやすいかなと思われる科目になります。
英語コミュニケーションⅠA
まずは「英語コミュニケーションⅠA」です。出ました英語です。(笑)
この授業は1週間に2コマあります。こちらを担当している講師は「李 春美」教授と「Bessette Alan Joseph」教授。お二方がデジタルエンタテインメントと情報工学科の両学科を担当してくださいます。
これは読んで字のごとく英語です。皆さんが中学高校とやってきた英語です。そのまんまですね。(笑)
特徴としては、ライティングやリーディングよりも、リスニングやスピーキングに重きを置いている事でしょうか。
ちなみにですが学期末テスト含めて2回あるテストも全てスピーキングテストとして行われました。筆記試験がないことには驚きでした。
電子情報工学概論
次は「電子情報工学概論」です。これも読んで字の如くなのですが、電子工学と情報工学の概要を、広く浅く学ぶといった感じでしょうか。
この授業は1週間に1コマで、講義を担当してくださるのは「島津 浩哲」教授です。デジタルエンタテインメント学科のみの受講となります。
デジタルエンタテインメント学科とはいえ、どうやって動いているのかを知るのは重要な事なのでしょう。課題の内容等も資格の「基本情報技術者試験」のものが多く出されていたりと、実践的な講義だと感じるところもありました。
経済学入門
続いては「経済学入門」です。驚かれた方も多いのではないでしょうか。私も実際驚きました。まさかここでやるんだ……となった記憶があります。
この講義も1コマで、講義を担当するのは外部の講師の方でした。両学科での受講となります。
大阪工科では専門的な事ももちろん、こうした“専門職として生きるために”社会の経済を勉強しておくというのは、1つ他の大学や専門学校にない“専門職大学”としての強みなのではないでしょうか。これが経済学を学ぶ主な理由になっていると思います。
内容に関しては普通に経済学の中身だったと思います。比較する程の知識が私自身にないので、申し訳ないですが詳しい事が言えないというのが本音ですが…。
経営学総論
続きまして「経営学総論」です。これも驚きましたね。
この講義も1コマです。講義を担当するのは外部の講師の方なので、名前は控えさせていただきます。両学科での受講となります。
これも経済学と同じ理由で講義があるのだと思います。
まあ経営学と経営学、両方やっていくと共通点やら色々出てきて、難しいけど“あっ”となるような感覚は講義の2回に1回ぐらいはありました。(笑)
あくまで“概要”にはなりますが、こうした新しい知識や、専門外の知識を取り入れる取り組みは1つテーマになっている気がします。
講義科目②(大阪工科の特色がある講義)
講義科目②は、大阪工科の特色が強く出ていると思われる講義です。主にコンテンツについてや、それこそゲームについてなどが挙げられます。
コンテンツデザイン概論
まずはこちら、「コンテンツデザイン概論」です。デジタルエンタテインメント学科のみの受講となります。
この講義は1コマで、講義を担当されるのは「山口 尚」教授。デジタルエンタテインメント学科の学科長もされている教授です。
この講義では主に、ゲームに問わず、“コンテンツ”という物を考えていく講義になります。なぜそのコンテンツはヒットしたのか・売れたのか。売れたから面白いのか、なぜ面白いのかなどを考えていきます。
ちなみに講義では「今村 孝矢」教授や「手塚 武」教授、「岩﨑 孝二」准教授などが、それぞれの経験を元に講義の時間を設けて教鞭をとる事などもありました。
講義としても経験談としても面白い話が聞ける講義で、特にゲームクリエイターになりたい私達みたいなのにはテンションの上がる話が多くあったと感じました。
ゲーム構成論
次は「ゲーム構成論」です。
この講義は1コマで、講義を担当されるのは「松谷 隆廣」教授です。デジタルエンタテインメント学科のみの受講となります。
この講義では“なぜゲームは面白いのか”についてを考えていく講義になります。もっと言えば“ゲームの面白さを論理的に考えていく”講義になっています。
説明するのがどうしても難しい部類の講義にはなりますので、想像は難しいかと思いますが、受けてみた感想としては、決してゲームが好きで~とか、この特徴が~という表面的な事ではなく。
もっと奥深く、細かいゲームの仕様やゲームの共通点から、必ず論理的に説明できる面白さを探っていく。といった感じです。
他にはゲームを作っていく上で欠かせない「役割」についての詳しい解説や、その役割に与えられた仕事は何か等、ゲームや、ゲームを作っていく上での実践的な所を講義で学んでいきます。
資源としての文化
続いては「資源としての文化」です。
講義は1コマで、講義を担当されるのは「福田 一史」講師になります。両学科での受講となります。
これも聞いてあまり想像できないとは思いますが、一言で表すなら“デジタルアーカイブ”について学ぶといった感じでしょうか。
デジタルアーカイブって何?となっていると思いますが、言ってしまえばデータです。
今まで保存されてきた媒体が、この時代では紙からデータへと変わろうとしています。
こうした時代の変化の中で、データとして保存する様々な知識やそこから生まれる文化をどのようにして管理していくか?というような内容から講義は進みます。
この考え方自体が非常に新しいため、まだまだ研究や分析が盛んに行われていないジャンルにはなりますが、大阪工科ではこうした内容にも手を触れていきます。
関西産業史
最後になりますが、「関西産業史」です。
これも1コマで、講義を担当されるのは外部の講師です。両学科での受講となります。
この講義は「関西」をテーマに、関西の文化や歴史。風土などを教材にして講義が進んでいきました。
この講義も説明するのが難しい講義にはなるのですが、例を挙げるのであれば関西を代表する企業などを題材にして講義を進めてきていたのが印象的でした。
そこから関西の中小企業や、関西の「ものづくり」など、講義のイメージを一言にするとこんな感じでしょうか。そこから問題点やどうするかなど、未来を考えていくような講義になっていました。
説明が下手で申し訳ないです…。
とこのように、大阪工科の特色が皆様にも少し見えたかと思います。と言っても「なんか色々な事やってるんやな~」と思えて頂けたらそれで大丈夫です。(笑)
続いては遂にCGやプログラミングの科目へと移りたいと思います。
CG・プログラミング等の科目(実技科目)
こちらでは大阪工科の実技科目の講義について、色々とお伝えできればなと思っております。
皆さんが大阪工科に1番注目しているポイントでもあるのではないでしょうか。
特に実技科目は、講義科目とは明らかに異なる要素もあるので、是非ご覧頂けたらと思います!
ゲームプログラミング基礎
一番初めは「ゲームプログラミング基礎」です。
この講義は2コマで、講義を担当されるのは「橋谷 直樹」准教授です。デジタルエンタテインメント学科のみでの受講となります。
この講義も読んで字の如くですね。ゲームを作る上で絶対に必要となるプログラミングの技術を学びます。
使うソフトは Visual Studio で行います。最初からとにかく実践という感じではなく、プログラムの構文や、基礎の基礎から順番に難易度をシフトしていきます。
特にこの講義では、1回の講義につき絶対1つ以上は新しい事が出てくるので、理解したり覚えたりすることが多く大変だった印象です。
特にプログラミング等はこの先大阪工科で学んでいく上では必ず使いこなさないといけない類の技術なので、大変だったことはよく覚えています。
それに課題の方も多いので、講義全体を見ても難しい方である事は間違いないと思います。
ですがやっぱり楽しいと思う事や、できた時の達成感も十分にある内容なので、やりがいとしては十分にありましたね。
CGデザイン基礎
次は「CGデザイン基礎」です。
この講義は1コマで、講義を担当されるのは外部の講師の「松野 和貴」講師です。デジタルエンタテインメント学科のみでの受講となります。
この講義は主に、AbodeのPhotoshopとillustratorを使用して、これら2つのソフトの扱い方を学びながらデザインについての講義を行っていきます。
デザインがメインの講義ではなく、photoshopとillustratorの使い方をマスターしながら、デザインについてを学ぶという形になります。なので制作の過程でデザインの考え方だったり、デザインとはどういう物なのかを学んでいきます。
なので基本的に最初は使い方についてのレクチャーです。画像の加工や編集など、プロの方から色々教わる事が出来るのは貴重なのではないでしょうか。
ソフトに関しても、adobeの製品はプロも使用するソフトの代表格のような物なので、使っていて損のあるものではありません。
そんな講師の松野先生について、私の方からインタビューを行わせていただいた様子をこちらの記事にしているので、是非ご覧ください!
デジタル造形Ⅰ
続いての講義は「デジタル造形Ⅰ」です。
この講義は2コマで、講義を担当されるのは「松本 文浩」准教授です。デジタルエンタテインメント学科のみでの受講となります。
この講義では3DCGを実際に作りながら学んでいきます。使うソフトはAutodesk社のMayaというソフトを使い進めていきます。
この講義は基本何かを作るという実践から学んでいくような形で講義が進んでいきます。講義の時間はずっとPCでMayaを操作して何か弄っているような感じです。
もちろんですがこのMayaというソフトも、3DCG業界でも使われるソフトの1つです。学生の内からプロと同じ環境で3DCGを学ぶことが出来ます。
コンピュータグラフィックスⅠ
最後は「コンピュータグラフィックスⅠ」です。
この講義は1コマで、講義を担当されるのは外部の講師です。デジタルエンタテインメント学科のみでの受講になります。
この講義では3DCGを講義形式で学んでいきます。専門用語や手法について等も幅広く学ぶことで、実践のデジタル造形Ⅰでの理解をお互いに深めていきます。
デジタル造形が実践なら、コンピュータグラフィックスⅠは理論の講義です。
実際に割と講義の知識を使ってデジタル造形Ⅰをやっていた思い出があります…。専門用語であれなのですが、ライティングやArnoldでのレンダリングなどの知識や操作は、コンピュータグラフィックスⅠの講義内容をそのまま使ってやった覚えがありますね。
と実践での講義はこのような感じです。やっぱりというかあれなのですが、実践系の講義の方がやはり難しい印象がありますね。
分からない事を理解しながら手を動かすというのは、実は凄い難しい事をやっていて、結構頭を使います。しかもそれが、大阪工科の講義の場合はずっと続きます。
もちろん何かを作る事は楽しいですが、同様に凄く難しく頭を使います。
ですがもちろん形になった時は達成感がありますし、作っていて楽しい気持ちで一杯になる事もあります。これはプログラミングでも3DCGでも変わりません。なので是非やってみてほしいと思います。
最後に
という事で、大阪工科の1年前期デジタルエンタテインメント学科の講義はこれで全てです!
大学で1年前期だけとは言え、全ての講義をこうしてお伝えすることで、少し大阪工科がどういった場所なのか、何をしているのかなどが少しでも分かっていただけたら嬉しいです。
またこれらの講義をもっと詳しく説明したブログに関しても随時更新予定ですのでお楽しみに!
※大阪工科公式ホームページの教員紹介です。このブログと合わせて是非ご覧ください。