ここでは主に『専門職大学って何?』を、ほとんど説明できるような記事を書いております!
実際に制度として存在はしている物の、その実態はまだほとんど世間には広まっていません。
ですが実際に開学している大学もあるという現状の中で、“この大学ってどうなの?”・“専門職大学って、何?”と思っている方もいらっしゃると思います。
という事で、今回はその疑問を解決できるようお伝えしていければなと思っております!
※情報に関して誤りや齟齬があった場合には、随時修正を行って参ります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
専門職大学って、大学なの?
始めに結論を申しますと、間違いなく大学に当たります。
専門職大学と聞くと、どうしても専門学校と大学を混同される方も多いと思います。ですが分類上としては大学に属します。
つまり専門職大学は、元ある大学の制度に、現代に必要とされる学びや知識を得られる様に変更を加えた大学という事になります。
これは法律でも定められており、学校教育法9章第83条に専門職大学の記載がされてあります。引用させていただくと、
第83条 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
2 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。
第83条の2 前条の大学のうち、深く専門の学芸を教授研究し、専門性が求められる職業を担うための実践的かつ応用的な能力を展開させることを目的とするものは、専門職大学とする。
2 専門職大学は、文部科学大臣の定めるところにより、その専門性が求められる職業に就いている者、当該職業に関連する事業を行う者その他の関係者の協力を得て、教育課程を編成し、及び実施し、並びに教員の資質の向上を図るものとする。
3 専門職大学には、第87条第2項に規定する課程を置くことができない。
とあります。
そしてこれは、大体の制度に関しても、大学のルールに則って作られているという事になります。
もちろん専門職大学と大学は制度から違いますが、全てが違うというわけではありません。
「実務家教員」や「インターン」などの専門職ならではの部分はそうですが、それ以外は大体大学のルールが適応されていると考えて良いでしょう。
そのため、専門職大学はあくまでも大学という大きな仕組みの中の1つであるという風に覚えていただければと思います。
専門職大学の5つの特徴
次に、専門職大学の一般的な特徴についてお話していけたらと思います!
特に、大阪工科の実情などと比べてみて、特徴がちゃんとあるのか・きちんと専門職大学の特徴を持っているのかなどについてお伝えしていきます。
専門職大学の特徴は、主に以下の5つです!
01:授業の3分の1以上は実技・実習
02:理論と実践をバランスよく学べる・原則40人以下の少人数授業
03:超・長期の企業内実習で現場を体験できる
04:他分野も学べ、応用力が身につく
05:学位がとれる
以下の5つとなります。
今回参考したサイトは、文部科学省の専門職大学・専門職短期大学についてのサイトになっています。
もっと詳しく知りたいという方はこちらのリンクから見てみてください。
今回はここに”大阪工科はどうなのか?”という点から自分の意見を加えてお伝えしていければと考えています。
まずは“01:授業の3分の1以上は実習・実技“についてです。これは大阪工科でも間違いないと思います。
大阪工科では1年生では主に理論や知識などの講義が多いのですが、2年生・3年生になれば実技や実習関係の講義が多くなると聞いているので、総合的に見ても3分の1以上は必ずあると思います。
もちろんこれは3分の1“以上”なので、2分の1でも3分の2でも構わないという事です。
これは勝手な予想なのですが、恐らく大阪工科では2分の1ぐらいの比率で実習科目になるのではないでしょうか。
“02:理論と実践をバランスよく学べる“についてですが、これも大阪工科では守られていると考えています。
例えばCGに関しても、「コンピュータグラフィックス」と、「デジタル造形」といった形でCGの理論と実践で講義が分けられています。
他には、「ゲームプログラミング基礎」と「電子情報工学概論」なども、ある意味理論と実践に分けられていると考えて良いのではないでしょうか。
更に言えば、この大学では『原則40人以下の少人数授業』だと言う事が文部科学省の先ほどのリンクのHPに書かれています。
これは実際にその通りです。大阪工科では前期のどの授業でも40人程度が行われていました。
といった形で、大阪工科ではこういった特徴になっているのではないかと考えています。
“03:超・長期の企業内実習で現場を体験できる”について、これは『インターン』ですね。これも予定されているという風に聞いているので、間違いないと思います。
まあこれに関しては、専門職大学の一つの売りでもあるので、これがないと専門職大学としてどうかというのはあると思いますが…。
先ほどのリンクページでは、4年制大学の場合、通算600時間以上のインターンが授業の中に組み込まれています。
600時間がどれぐらいかというと、1日8時間・5日でインターンに行くとして、15週間程という事になります。
3か月以上のインターンがカリキュラムの中に組み込まれているのが分かりますね。
ですが大阪工科では、インターンの予定は2年次からという事なので、我々も詳しい事は分かってはいません。
どこに行けるのか、どのように進んでいくのかなども不明です。まだ調整中なのではないでしょうか。
“04:他分野も学べ、応用力が身につく“についてなのですが、これは割と知られていないと思います。
例えば大阪工科では、『経営学総論』や、『経済学入門』がこれに当たると考えています。CG・プログラミングだけではなく、経営や経済の事についても学びます。
ですが、他の大学と同じように専門的な所まで学べるわけではありません。あくまでも概要を広く浅く学びます。
これが簡単というわけではなく、普通に経済学・経営学の講義なので、難しかったのを覚えています…。(笑)
更に言えば、他の大学ではゆっくり深くやるところを、前期のみで浅くではありますが全て概要を押さえるので、講義のテンポも速いと思います。決して簡単ではないです…。(笑)
話がそれましたが、まとめとしては大阪工科ではこのような形で、専門職大学の特徴と満たしているのと考えられるのではないでしょうか。
※大阪工科の講義紹介はこちらのリンクから!(URLは最後にもあります)
“05:学位が取れる“については、先ほどの話にも繋がるのですが、専門職大学はあくまでも大学の一種なので、学位も、卒業すれば「学士」相当の学位が授与されます。
ちなみに専門職大学を卒業した際の学位は、「学士(専門職)」となり、
専門職短期大学は「短期大学士(専門職)」となります。
でも、やっぱり専門職大学って怪しい…。
一応ここまで専門職大学の制度や特徴についてお伝えしましたが、
『それでも、やっぱり怪しくない?』という方に向けて、もう1つだけ何かお伝えできる事があるとするならば、
専門職大学のあらゆることは、文部科学省のHPに全て書いてあります!
という事です。
※こちらのURLにアクセスすると、文部科学省の専門職大学ホームページを見る事が出来ます。
情報を事細かに調べようとするとPDFデータやウェブサイトなど様々な形で情報が公開されているので、調べようと思ったらいくらでも調べられると考えています。
例えば、”専門職大学の設置を検討している方へ”という所では、専門職大学を設置する場合の基準やその他が事細かに書かれてあります。
逆に言えば、今ある専門職大学はそういった基準をクリアしており、設置を認めているという事になります。
そして専門職大学は大学なので、開学の審査の際も大学の基準にある程度則った審査を受ける必要があります。
そして、私自身大阪工科で過ごしてみて、先ほど説明した特徴を大阪工科ではほぼすべて用意されていると感じました。
そして、ここからは私の勝手な予想・独り言なのですが…。
先ほどから参考にさせて頂いている文部科学省の専門職大学のホームページでは、専門職大学の特徴として書かれています。
これ、勝手な考えですが設立時に守らないといけない事にもなっていると考えています。
先ほど参考にしたのは「文部科学省の」専門職大学の特徴なので、大学を設立する団体が専門職大学を作る際の特徴を書いている物ではありません。
そして、大学設立の際は、基本的に審査を受けなければならないはずです。
なので、その際にこの特徴を守って開学するんじゃないかな~…。と考えています。
ここはあくまでも私の予想・独り言なので、この情報はあくまでも確定情報ではなく、信憑性もありません。情報を裏付ける証拠も一切ありません。
ですが、実際に大阪工科では特徴が守られているので、他の専門職大学でも守られていないという事はないと思います。
そして、こういった特徴はきちんとあり、専門職大学として学ぶための環境は用意されていると言えるのではないでしょうか。
最後に
はい、いかがだったでしょうか。
今回は大阪工科ではなく、“専門職大学の仕組み”に焦点を絞ってお話させていただきました。
色々難しかったり、更には文部科学省やら法律やらが出てきて、難しいというか、書いている私自身も取り扱っていいのか不安になるぐらいには難しい話題を引っ張って来てしまいました。
ですが、『専門職大学』という謎の存在への不信感を拭うためには、そこまでしないといけないのかなと思い、今回分不相応な気もしましたが取り扱わせていただきました。
今回の情報に誤りや齟齬が発生してしまう場合には、随時修正して参りますのでよろしくお願いします。
そして、専門職大学が分かった人は、大阪工科の事もこのブログを通して知っていただけるとありがたいです!